「ハッピバースデー、トューユー。ハッピバースデー、トューユー。」
テレビCMで誕生日を祝う歌が流れた。それを見た彼は何を思ったのかすぐにチャンネルを変えた。

しかし変えた先でも誕生日の替え歌がCMで流れていた。彼は再びチャンネルを変えるが、どのチャンネルに変えても誕生日を祝う歌が流れた。

「どいつもこいつもハピバハピバうるせえんだよ!!」
激高した彼はテレビを消した。その時彼は何かを思い出すと部屋を出た。

「そうだ、久々にサンディに顔見せるか。」
彼はサンディという名の人物に顔を見せに行った。

街を歩く彼はサンディという人物に合うのを楽しみにしていた。程なくして彼はサンディを見かけた。

「よぉ、サンデイ久しぶり・・・って」
「モーガン?」

しかしモーガンが目にしたのは想像を絶する光景だった。

ところ変わってとある漁港に一艘の船が戻ってくると岸の近くにドラム缶が浮かんでいるのを発見した。漁師はドラム缶を開けるとコンクリートで詰められていて中を見ようと道具を使ってコンクリートを割ると中からバラバラに切断されてコンクリ詰めにされた遺体が出てきた。

騒ぎを聞きつけたサニーは遺体を調べると遺体は男性で犯人は別の場所で被害者を殺害した後遺体を細かく切断してドラム缶に入れるとコンクリートで固めて海に捨てたとみられることが分かった。犯人像を掴むべく更なる調査を進めようとした時だった。

「大変だ!公園に死体が・・・」
通行人の知らせを受け、公園に向かうとトイレの個室から全身血まみれの遺体が出てきた。性別は男性で遺体には執拗に刺された跡があり、因縁のある人物が犯行に及んだ可能性が予想されたが、サニーには気がかりなことがあった。

「二人とも同一犯による犯行かもしれない。」
サニーは二人と犯人の接点を炙り出そうとした。その時だった。

「倉庫から死体が出てきたぞ!」
倉庫の持ち主と思しき人物がサニーの前に血相を変えて現れた。現場に向かうと青年の遺体が発見された。遺体は公園と同じように執拗に刺された跡があったが、被害者のものと思しきダイイングメッセージが残されていた。

書かれてる字を見るとサンディの彼氏と書かれていた。被害者は全員同世代の男性で二人目と三人目は手口が似ていること、更に現場に残された指紋を調査すると同じ指紋が検出されたことと字の内容からサンディという名の人物が詳しいことを知っているとみてサンディを重要参考人として周囲に聞き込んだ。

するとそこに一人の女性が現れた。
「もしかしてあの事件の?」
サンディは何かを知っているようだった。

「知ってるんですか?」
サニーの問いかけにサンディは重い口を開いた。

「私モーガンと付き合っていたんだけどモーガンは常に自分のことしか考えてなくて私のことは蚊帳の外扱いだったの。そんな彼に嫌気がさしてホストクラブに通ったらそこのホスト3人から告白されて嬉しさのあまり3又かけてしまったのよ。あの日いつものようにホストと街を歩いていたらモーガンと会ってモーガンに別れ話を切り出したら殴り飛ばされた衝撃で気を失って気が付いたら保護されてその時に事件を知ったの。」
「そのモーガンは今どこに?」
「どこにいるかなんて知らないわよ。あいつは私に何も言わずに消えてしまったの。」

モーガンは行方知らずになり、捜査は難しくなった・・・かと思われた時だった。

背後から男がサンディに襲い掛かった。

「モーガン!」
「てめえ俺のことそういう目で見ていたのか!?ならぶっ殺してやる!!」

モーガンはサンディに襲い掛かろうとしてサニーに取り押さえられた。そしてモーガンの指紋を鑑定すると現場に残されていた指紋と一致し、モーガンの犯行と判明した。

「そうだよ!俺がやったんだ。俺からサンディを奪った野郎が許せなかったんだよ!!」

追い詰められたモーガンはそう言いながら懐から爆弾を取り出すとサニーに向けて投げつけた。サニーはとっさに避けると大爆発が起きた。
その後モーガンはサンディに目をつけると一方的に激しい暴行を加えた。サニーはモーガンを押さえようとするが、懐から取り出した刃物で切られてしまう。傷口からは血が垂れていた。

「てめえがホストに通わなければこんなことにはならなかったんだぞ!てめえが殺したのと同じだ!!」

モーガンはサンディを甚振ると手にした刃物を振りかざした。サンディは死を覚悟し、目を瞑った。
しかしすんでのところでサニーがモーガンを食い止め、血を流しながら必死に押さえつけた。

「これ以上罪を重ねないで!!」
「怪我してては意味ないな。」

モーガンは再びサニーを振り切ると再びサンディに襲い掛かり殺そうとした。しかしサンディは思いもしない言葉を口にした。

「本当は私に戻ってきてほしかったのね。今からでも遅くない、出所したらやり直そうよ。」

予想外の言葉に驚くモーガン。しかしモーガンの態度は変わらなかった。

「てめえが言うなああああああああああっ!!!てめえもあの野郎と一緒にくたばりやがれええええええええええっ!!!」
モーガンは激しく甚振った。サンディを甚振るモーガンをサニーは勢いよく殴り飛ばすと三人は疲れたのかその場に倒れこんでしまった。

その後、サンディは重傷を負って入院した後退院し、モーガンは殺人・死体遺棄・死体損壊の罪で死刑が宣告された。

終わり

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